2月4日 サヨナランドリー「踊り場の記憶」

ぶらり♪まちなか劇さんぽ企画のリーディング公演。


真面目すぎるくらい真面目な女の子の話だけど、こんな部分があるかもと思わされるような内容。


主人公の現在と記憶を波のようにいきつもどりつする、場面の切り替えが多いお芝居だけど、熱くなりすぎず冷めすぎず、一定のテンションを保って進行していく。主演の宮村さんが場面を背負って動かしていた。私は学校のシーンと海のシーンが好きだった(見えない人がいたのかもだけど)。


客演の西村さんが演じた役がよくて、こういう元気そうな女の子をウザくなく親しみやすい存在にできるって素敵。弱いのか図太いのかわからない困った妹も、なぜか人の機微に一歩分近いような。


作・演出の前田芽衣子さんは自分の描きたいものがあって、それを表現する書き方ができて、それを劇として成立させる演出も堅実につかんでいるのだろうな、と思う。


等身大に近い視点から描き続けるのか、何か違うところを目指すのか。また本公演を観たいな。